武満徹-Visions in Time展
土曜日の昼下がりに初台に行く
いつもはコンサートで行くことの多いこの場所だが今日は人影もまばらでとても静か
美術館も自分のペースで観られるくらいの丁度良い混み具合だった
武満徹-Visions in Time展
武満徹氏が亡くなって10年が経ち この展覧会では武満の作品だけでなく彼が関心を寄せていた物や交流の有った人々を通して多角的に武満を顧みられる様になっている
以前ブログにも書いたが武満徹は私にとって特別な存在なのでこの展覧会は絶対見に行きたいという想いと同時に足を踏み入れるのが怖くも有り。。。
でもそんな私の下らない葛藤を一蹴する良い展覧会だった
見るものすべて興味深く 結局全展示を見るのにたっぷり2時間以上かかってしまった
とにかく氏が興味を持ち影響を受けたジャンルの幅の広さと奥深さに驚く
特にアートから得たインスピレーションが多くの作品に投影されていてそれらを実際に見られたのは収穫だった
ルドンの《眼を閉じて》(「閉じた目」を聴きながら観られる でも文字通り目を閉じながら聴いた) デルヴォーの《水のニンフ》 サム・フランシスの《ブルー》
武満氏自身が描いた絵も有った
彼の著作「キャロットの祭典」のイラストがとても上手で感心した記憶は有るが
こんなに本格的で素晴らしい絵を描くとは知らなかった
芸術新潮の特集でアートのようだと思った図形楽譜は思ったとおり美しい
でもそれ以上にノーヴェンバーステップスの美しさときたら
じーっと見惚れてしまう
武満さんの几帳面さは御代田の机上の整然さを見れば一目瞭然だが
彼の譜面はまるで設計図を見ているかのような感覚に襲われる
緻密で繊細で構築感溢れる譜面
面白かったのは「実験工房」のオートスライドの作品『見知らぬ世界の話』
懐かしいようでいて50年以上経った現在でも斬新な感じがするという相反するような二面性が混在していて でも夢中になって観てしまった
個人的に嬉しかったのは大竹伸郎の作品が観られた事
ついこの間まで(不勉強で)大竹伸郎を知らなかったのだが最近その名に出会うことが多くて 一度観て見たいと思っていたのだ
《メンフィス》・・・素晴らしい作品だった
会場内で聴いたフルートの曲(残念ながら曲名を忘れてしまった)はとても気に入ったのでCDを探してみようと思う
これでまた少し武満に近づけたか。。。
by muha_pi
| 2006-06-04 22:24
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